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レビュー(Amazon.co.jp)
???1920年代のイタリア、アドリア海には空賊相手の賞金稼ぎをしている豚がいた。「飛ばねぇ豚はただの豚だ」とのたまう彼の名はポルコ・ロッソ。紅の翼の飛行艇を乗りこなすこの豚の活躍を小気味よく描いた航空活劇である。
?『となりのトトロ』などを手がけた宮崎駿監督作品だが、一連の宮崎作品に比べるとカジュアルで軽快な出来に仕上がっているのが特徴。中年男(いや、豚)が主人公というのもめずらしい。歌手の加藤登紀子が主題歌のみならず声優として参加したことでも話題になった。
???荒々しくもいとおしい飛行艇乗りたちの姿や、クライマックスの空上の対決シーンなど世代を越えて楽しめることは間違いないが、豚なのに、いや豚だからこそ自由に生きるポルコを見れば、「飛ぶこと」を忘れてしまった大人ほど感じるところは多いかもしれない。(安川正吾)
???1920年代のイタリア、アドリア海には空賊相手の賞金稼ぎをしている豚がいた。「飛ばねぇ豚はただの豚だ」とのたまう彼の名はポルコ・ロッソ。紅の翼の飛行艇を乗りこなすこの豚の活躍を小気味よく描いた航空活劇である。
?『となりのトトロ』などを手がけた宮崎駿監督作品だが、一連の宮崎作品に比べるとカジュアルで軽快な出来に仕上がっているのが特徴。中年男(いや、豚)が主人公というのもめずらしい。歌手の加藤登紀子が主題歌のみならず声優として参加したことでも話題になった。
???荒々しくもいとおしい飛行艇乗りたちの姿や、クライマックスの空上の対決シーンなど世代を越えて楽しめることは間違いないが、豚なのに、いや豚だからこそ自由に生きるポルコを見れば、「飛ぶこと」を忘れてしまった大人ほど感じるところは多いかもしれない。(安川正吾)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
真の男とは何かと問いかけ、そして強く美しき女性たち
(2008-11-25)
真の男とは何かと問いかけ、その生きざまを優雅に描く。そしてそんなわがままな男たちに振り回される美しき女性たち。なんと人間味にあふれた映画なんだろう。勇気づけられそして涙が止まらない。93分と普通よりは短い映画だけれどキャラクターを通して描かれる人という生き物の想い。悲しみ、信頼、そして愛。沢山の人生の想いが込められた映画だと思います。
エキサイトするシーン、涙を誘うシーン、腹を抱えて笑ってしまうシーンといろいろな感慨深いシーンが込められ意味がないシーンなんて一つもない。目がテレビにくぎづけになり感動を誘います。93分があっという間。そして何度観ても感動し切ない気持にさせてくれる。大傑作だと思います。
すべてのメタボおとうさんのために(笑)
(2008-08-07)
いわずと知れたジブリの作品。いや、ここもレビュー多いね(笑)。
やはり、子を持つお父さんとしては、豚(の顔をした男?)が主人公というのがうれしい(笑)。メタボでもかっこいいものはかっこいいでしょう(爆)。
ジブリ作品にしては、珍しく男のロマンみたいなものを感じさせる。ところどころ、男としてうれしくなるセリフが出てくる。
そのせいか、女房や子供への評判は他作品にくらべて、いまひとつのようだが(笑)。
大人の夏休み
(2008-08-07)
この映画は、私にとって、暑すぎた夏休みのような映画です。
ボーッとしてしまっていたようなのに、体は動いていたような
何もしていなかったようで、実は物凄く充実していたような
思い出すと熱気の向こうにかすんでいて
かすんだそれを思い出すだけで涙が出るような。
宮崎作品のなかで一番好きな作品です。
宮崎駿監督の愛するものがすべて詰まった、大人のための反戦映画の傑作!
(2008-07-23)
とにかく、かっこいい!その一言につきる。初出に見たときは、地味な作品だなという印象だったが、TVで、ビデオで、DVDでと繰り返しみるうちに、この作品の細部にちりばめられた宮崎駿監督の思いが、心に響いて感動した.彼の愛する飛行機、イタリア、女性、音楽などがすべてにおいて、彼の思い通りに映像化された奇跡的な作品といえる。非常にプライベートな趣味的な作品だから、子供であった頃の私には、このすばらしさがわからなかったのだろう.飛行機での戦いが、まだまだその操り手の能力に依存していた、第一次世界大戦末期から世界恐慌期の暗い時代の話でありながら、描写された人々は明るく、人生を楽しんでいる.人質にした幼稚園児におたおたする盗賊団たち、一族総出で飛行機作りに精出すピッコロ家の人々など、愛すべき人々が描かれるかたわら、秘密警察、飛行船の墓場、はえのように落ちてゆく飛行機群など戦争の愚かさを描くことも忘れない.この作品以降、大所帯になったジブリの作品は、宮崎駿のものではなくなってしまった.最近作「崖の上のポニョ」がふたたび宮崎駿の作品になっていることを願いたい.とにかく、星10個!
心の有りよう次第。
(2008-07-02)
能天気な作品。に一見みえる。
Dパート、649カットで
「海も陸も見かけはいいがな この辺りはスッカラカンなのさ」とポルコはフィオに言う。
まさに、そんな時代の物語。
第一次世界大戦を起点にして巻き起こった「世界恐慌」の余波は確実にアドリア海にも届いている。
その大戦にも巻き込まれたであろうポルコやジーナや空賊達。
心の奥底に「悲しみを秘めた、能天気さ」が感じられる。
ジーナは3回、飛行艇乗りと結婚し
「ひとりは戦争で ひとりは大西洋で さいごのひとりはアジアで死んだって…」
とつぶやき
「ありがとうマルコ(ポルコの豚になる前の「真の名」) いつもそばにいてくれて」
「あなだけになっちゃったわね 古い仲間は」と、ポルコにつぶやく。
ポルコは戦争の最後の夏を追想して言う。
「まわり中で敵も味方もハエのようにおちていった」
「それでも奴らはやめねえんだ 死にもの狂いで逃げまわったよ」と、フィオにつぶやく。
そんな戦いを経てマルコ・パゴットは国家や民族などの体制から自由になる為に
人間であることを隠して、豚であるポルコ・ロッソを演じているとも言える。
(Cパート、431〜440カットで描かれている)
戦争がポルコを生んだ。と捉えるとよいのではないだろうか。
そんな、「影」を持った登場人物が「光」を放って能天気に空を飛ぶ。
大地は「戦場」にも「楽園」にもなる。
空は「熱い大気のかたまり」にも「心安らぐ記憶のキャンパス」にもなる。
飛行機は「戦闘機」にも「旅客機」にもなる。
空飛ぶ豚は「戦闘機乗り」にも「賞金稼ぎ」にもなる。
それら万物の事象は、心の有りよう次第で一変するものなのだ。
だからこの映画を通して「豚」も充分「かっこよく」みえる。
<余談>
今作にも他の宮崎作品と形は若干違えども同じような観念が垣間見える。
より、宮崎作品を楽しむ為に興味のある方は読んで頂きたい。
1、ゲド戦記にある「真の名」の観念が今作にもある。
人間の「マルコ・パゴット」が豚の「ポルコ・ロッソ」と名前を改めるところに
宮崎さんのこだわりが感じられる。
私はマルコが「真の名」でそれを隠すために「ポルコ」と名乗っていると考えている。
この観念は「千と千尋の神隠し」にもある。
「千尋」という「真の名」を湯婆婆に奪われて「千」となる。
「真の名」を奪われるとその人間に支配される、という観念である。
2、「ハウルの動く城」にもある、魔法によって容姿が変化する、というアイディアが
今作にもある。「ハウルの動く城」のソフィーの場合は容姿という「形・見た目」
の潜入感という呪縛から、いかに心を解き放つか?という主題の元でのアイディア
であろう。
今作はより「真の名」と「偽の名」を絵で直接表現しているものと思われる。
同じアイディアでもアプローチの相違を観ることができ、興味深い。
おすすめ度:
真の男とは何かと問いかけ、そして強く美しき女性たち
真の男とは何かと問いかけ、その生きざまを優雅に描く。そしてそんなわがままな男たちに振り回される美しき女性たち。なんと人間味にあふれた映画なんだろう。勇気づけられそして涙が止まらない。93分と普通よりは短い映画だけれどキャラクターを通して描かれる人という生き物の想い。悲しみ、信頼、そして愛。沢山の人生の想いが込められた映画だと思います。
エキサイトするシーン、涙を誘うシーン、腹を抱えて笑ってしまうシーンといろいろな感慨深いシーンが込められ意味がないシーンなんて一つもない。目がテレビにくぎづけになり感動を誘います。93分があっという間。そして何度観ても感動し切ない気持にさせてくれる。大傑作だと思います。
すべてのメタボおとうさんのために(笑)
いわずと知れたジブリの作品。いや、ここもレビュー多いね(笑)。
やはり、子を持つお父さんとしては、豚(の顔をした男?)が主人公というのがうれしい(笑)。メタボでもかっこいいものはかっこいいでしょう(爆)。
ジブリ作品にしては、珍しく男のロマンみたいなものを感じさせる。ところどころ、男としてうれしくなるセリフが出てくる。
そのせいか、女房や子供への評判は他作品にくらべて、いまひとつのようだが(笑)。
大人の夏休み
この映画は、私にとって、暑すぎた夏休みのような映画です。
ボーッとしてしまっていたようなのに、体は動いていたような
何もしていなかったようで、実は物凄く充実していたような
思い出すと熱気の向こうにかすんでいて
かすんだそれを思い出すだけで涙が出るような。
宮崎作品のなかで一番好きな作品です。
宮崎駿監督の愛するものがすべて詰まった、大人のための反戦映画の傑作!
とにかく、かっこいい!その一言につきる。初出に見たときは、地味な作品だなという印象だったが、TVで、ビデオで、DVDでと繰り返しみるうちに、この作品の細部にちりばめられた宮崎駿監督の思いが、心に響いて感動した.彼の愛する飛行機、イタリア、女性、音楽などがすべてにおいて、彼の思い通りに映像化された奇跡的な作品といえる。非常にプライベートな趣味的な作品だから、子供であった頃の私には、このすばらしさがわからなかったのだろう.飛行機での戦いが、まだまだその操り手の能力に依存していた、第一次世界大戦末期から世界恐慌期の暗い時代の話でありながら、描写された人々は明るく、人生を楽しんでいる.人質にした幼稚園児におたおたする盗賊団たち、一族総出で飛行機作りに精出すピッコロ家の人々など、愛すべき人々が描かれるかたわら、秘密警察、飛行船の墓場、はえのように落ちてゆく飛行機群など戦争の愚かさを描くことも忘れない.この作品以降、大所帯になったジブリの作品は、宮崎駿のものではなくなってしまった.最近作「崖の上のポニョ」がふたたび宮崎駿の作品になっていることを願いたい.とにかく、星10個!
心の有りよう次第。
能天気な作品。に一見みえる。
Dパート、649カットで
「海も陸も見かけはいいがな この辺りはスッカラカンなのさ」とポルコはフィオに言う。
まさに、そんな時代の物語。
第一次世界大戦を起点にして巻き起こった「世界恐慌」の余波は確実にアドリア海にも届いている。
その大戦にも巻き込まれたであろうポルコやジーナや空賊達。
心の奥底に「悲しみを秘めた、能天気さ」が感じられる。
ジーナは3回、飛行艇乗りと結婚し
「ひとりは戦争で ひとりは大西洋で さいごのひとりはアジアで死んだって…」
とつぶやき
「ありがとうマルコ(ポルコの豚になる前の「真の名」) いつもそばにいてくれて」
「あなだけになっちゃったわね 古い仲間は」と、ポルコにつぶやく。
ポルコは戦争の最後の夏を追想して言う。
「まわり中で敵も味方もハエのようにおちていった」
「それでも奴らはやめねえんだ 死にもの狂いで逃げまわったよ」と、フィオにつぶやく。
そんな戦いを経てマルコ・パゴットは国家や民族などの体制から自由になる為に
人間であることを隠して、豚であるポルコ・ロッソを演じているとも言える。
(Cパート、431〜440カットで描かれている)
戦争がポルコを生んだ。と捉えるとよいのではないだろうか。
そんな、「影」を持った登場人物が「光」を放って能天気に空を飛ぶ。
大地は「戦場」にも「楽園」にもなる。
空は「熱い大気のかたまり」にも「心安らぐ記憶のキャンパス」にもなる。
飛行機は「戦闘機」にも「旅客機」にもなる。
空飛ぶ豚は「戦闘機乗り」にも「賞金稼ぎ」にもなる。
それら万物の事象は、心の有りよう次第で一変するものなのだ。
だからこの映画を通して「豚」も充分「かっこよく」みえる。
<余談>
今作にも他の宮崎作品と形は若干違えども同じような観念が垣間見える。
より、宮崎作品を楽しむ為に興味のある方は読んで頂きたい。
1、ゲド戦記にある「真の名」の観念が今作にもある。
人間の「マルコ・パゴット」が豚の「ポルコ・ロッソ」と名前を改めるところに
宮崎さんのこだわりが感じられる。
私はマルコが「真の名」でそれを隠すために「ポルコ」と名乗っていると考えている。
この観念は「千と千尋の神隠し」にもある。
「千尋」という「真の名」を湯婆婆に奪われて「千」となる。
「真の名」を奪われるとその人間に支配される、という観念である。
2、「ハウルの動く城」にもある、魔法によって容姿が変化する、というアイディアが
今作にもある。「ハウルの動く城」のソフィーの場合は容姿という「形・見た目」
の潜入感という呪縛から、いかに心を解き放つか?という主題の元でのアイディア
であろう。
今作はより「真の名」と「偽の名」を絵で直接表現しているものと思われる。
同じアイディアでもアプローチの相違を観ることができ、興味深い。
