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レビュー(Amazon.co.jp)
椎名林檎という人は費用対効果にシビアなんだと思う。東京事変は「自分の歌が乗る、スリリングな娯楽音楽」だということを、このアルバムでは作曲をメンバーの浮雲や伊澤一葉に任せたことでハッキリさせた。ロックバンドであることに執着のないこのプロジェクトは、大人のポップ・ファクトリーといった趣きで、それが逆に凡百のバンド以上に際どく、鋭いロックと、時にベタなぐらいな歌謡の強さを一度に表現する。それでも、純粋すぎる不純なんて厄介なものもちゃんと言語化してくれる椎名さんのプロっぷり。痒い所を掻いてくれます。(石角友香)
椎名林檎という人は費用対効果にシビアなんだと思う。東京事変は「自分の歌が乗る、スリリングな娯楽音楽」だということを、このアルバムでは作曲をメンバーの浮雲や伊澤一葉に任せたことでハッキリさせた。ロックバンドであることに執着のないこのプロジェクトは、大人のポップ・ファクトリーといった趣きで、それが逆に凡百のバンド以上に際どく、鋭いロックと、時にベタなぐらいな歌謡の強さを一度に表現する。それでも、純粋すぎる不純なんて厄介なものもちゃんと言語化してくれる椎名さんのプロっぷり。痒い所を掻いてくれます。(石角友香)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
よすぎますね
(2008-11-22)
かなり事変節濃厚ですね笑
聞けば聞くほど深くなっていきます
大人や教育とは
一味ちがいますよ
凝縮されたバラエティ
(2008-11-12)
多数のレビュアーさんがおっしゃられているとおり、1stや2ndとは極めて異質なアルバムに仕上がっています。
SEを多用した今までのムーディな作風に比べて、ポップで明るめの作風に思い切った舵が切られています。
その要因であり、本作の最も大きな特徴が、浮雲さんや伊澤さんが主に作曲を担っている点でしょうか。
曲中で転調や変速、曲調をも巧みに切り替えるなど、曲自体も凝ったものが多く、聴いていて飽きさせません。
このあたりを、アルバム名の「バラエティ」がよく表しています。
かといって、前作までと比べてアルバムとしての構成が欠けているかといえば、そんなことは全くありません。
パワーバラードのM4「私生活」をはさみつつ、M6「黒猫道」まで続くヘヴィで疾走感ある楽曲群と、
そこから先に続く、M9「SSAW」などのメロウな楽曲群。
この住み分けがしっかりされていることに加え、椎名林檎が作詞に積極的にかかわっていることで統一感は
失われておらず、今までで最も多い13の楽曲が並んでいるにも関わらず、アルバムとしては意外なほどきれいにまとまっています。
個人的に、1stと2ndはどうしても椎名林檎が主役のバンド、という印象が否めないのですが、
それを東京事変の姿と捉えるかどうかで、本作の好き嫌いは分かれてくるでしょう。
少なくとも、ひとつの音楽的作品としてみれば、意欲的な楽曲がコンパクトに凝縮された傑作です。
現代社会を風刺
(2008-09-09)
音楽というのは、受け手によって感じ方が分かれるが、この作品の場合、それは大きく分けて3つのパターンから成ると思う。
まず「variety」という単語の意味について。「変化」「多様性」「娯楽番組(=variety show)」等の意味であるが、これらについて個々にみていくと、
・林檎さんがイニシアチブを握るスタイルからの「変化」
・音楽の「多様性」
・従来の作品にみられる芸術としての音楽ではなく、何かをしながら聞き流す等の「娯楽」としての音楽
ということが考えられる。このあたりを直接的に受け入れ、正当・妥当とするか、否定的に捉えるか、あるいは、一歩下がって、諷刺と捉えるか、この3つのパターンである。
もちろん僕は、諷刺と捉える。すなわち、テレビ番組を典型的な例とする現代社会の「娯楽」及びそれを享受する人々への諷刺である。
全体として、POPな曲調が短絡的かつ大衆的で飽きっぽい側面を表し、個々の曲の対比が支離滅裂な一貫性の無さを表現している。
僕はこのように感じたが、林檎さんのことだからもっと深いところにまで計算が及んでいるのだろうと思う。(比較の優位とか…)
心情の衰退
(2008-09-06)
曲の良し悪しはおいといて斬新な楽曲とアプローチにテクニックをも兼ね備え、最強の音楽集団であることは間違いないが、最も大事な心情が、歌・演奏ともに希薄であり芝居じみている。
ストレートなアプローチのみで3コードのブルースやワン・コードの楽曲を演奏し、人の心を射てるだろうか? 椎名林檎の弾き語りで人の心を射てるだろうか?
日本のロック・フォーク黎明期 > バンドブームの頃 > Jポップ
老化に反比例する世代による心情の衰退
椎名林檎はすごい。
(2008-08-24)
このアルバムを聴いて最初にそう思いました。
浮雲さんや伊澤さんの作曲した曲もいいけど、今まであった新曲を初めて聴いた時のワクワク感とか、イントロだけで好きになって聞き込んでしまう感じがないです。
正直TOKIOが歌う「雨傘」の方が好きです。
好みの問題なんでしょうが椎名林檎が作った曲を東京事変が演奏して欲しかった。
「椎名林檎の作曲」が好きな人には不向きなアルバムかも。
おすすめ度:
よすぎますね
かなり事変節濃厚ですね笑
聞けば聞くほど深くなっていきます
大人や教育とは
一味ちがいますよ
凝縮されたバラエティ
多数のレビュアーさんがおっしゃられているとおり、1stや2ndとは極めて異質なアルバムに仕上がっています。
SEを多用した今までのムーディな作風に比べて、ポップで明るめの作風に思い切った舵が切られています。
その要因であり、本作の最も大きな特徴が、浮雲さんや伊澤さんが主に作曲を担っている点でしょうか。
曲中で転調や変速、曲調をも巧みに切り替えるなど、曲自体も凝ったものが多く、聴いていて飽きさせません。
このあたりを、アルバム名の「バラエティ」がよく表しています。
かといって、前作までと比べてアルバムとしての構成が欠けているかといえば、そんなことは全くありません。
パワーバラードのM4「私生活」をはさみつつ、M6「黒猫道」まで続くヘヴィで疾走感ある楽曲群と、
そこから先に続く、M9「SSAW」などのメロウな楽曲群。
この住み分けがしっかりされていることに加え、椎名林檎が作詞に積極的にかかわっていることで統一感は
失われておらず、今までで最も多い13の楽曲が並んでいるにも関わらず、アルバムとしては意外なほどきれいにまとまっています。
個人的に、1stと2ndはどうしても椎名林檎が主役のバンド、という印象が否めないのですが、
それを東京事変の姿と捉えるかどうかで、本作の好き嫌いは分かれてくるでしょう。
少なくとも、ひとつの音楽的作品としてみれば、意欲的な楽曲がコンパクトに凝縮された傑作です。
現代社会を風刺
音楽というのは、受け手によって感じ方が分かれるが、この作品の場合、それは大きく分けて3つのパターンから成ると思う。
まず「variety」という単語の意味について。「変化」「多様性」「娯楽番組(=variety show)」等の意味であるが、これらについて個々にみていくと、
・林檎さんがイニシアチブを握るスタイルからの「変化」
・音楽の「多様性」
・従来の作品にみられる芸術としての音楽ではなく、何かをしながら聞き流す等の「娯楽」としての音楽
ということが考えられる。このあたりを直接的に受け入れ、正当・妥当とするか、否定的に捉えるか、あるいは、一歩下がって、諷刺と捉えるか、この3つのパターンである。
もちろん僕は、諷刺と捉える。すなわち、テレビ番組を典型的な例とする現代社会の「娯楽」及びそれを享受する人々への諷刺である。
全体として、POPな曲調が短絡的かつ大衆的で飽きっぽい側面を表し、個々の曲の対比が支離滅裂な一貫性の無さを表現している。
僕はこのように感じたが、林檎さんのことだからもっと深いところにまで計算が及んでいるのだろうと思う。(比較の優位とか…)
心情の衰退
曲の良し悪しはおいといて斬新な楽曲とアプローチにテクニックをも兼ね備え、最強の音楽集団であることは間違いないが、最も大事な心情が、歌・演奏ともに希薄であり芝居じみている。
ストレートなアプローチのみで3コードのブルースやワン・コードの楽曲を演奏し、人の心を射てるだろうか? 椎名林檎の弾き語りで人の心を射てるだろうか?
日本のロック・フォーク黎明期 > バンドブームの頃 > Jポップ
老化に反比例する世代による心情の衰退
椎名林檎はすごい。
このアルバムを聴いて最初にそう思いました。
浮雲さんや伊澤さんの作曲した曲もいいけど、今まであった新曲を初めて聴いた時のワクワク感とか、イントロだけで好きになって聞き込んでしまう感じがないです。
正直TOKIOが歌う「雨傘」の方が好きです。
好みの問題なんでしょうが椎名林檎が作った曲を東京事変が演奏して欲しかった。
「椎名林檎の作曲」が好きな人には不向きなアルバムかも。
